わがままペット?〜あたしの飼い方。
髪をなでて?



30分くらい電車に揺られて、大学に到着。




正門をくぐると、事務のおじサンが声を掛けてくる。



「ミアチャン、今日は早いじゃないか。」



「斎藤サン、おはようございま〜す。今日2限なんですよ〜。」



斎藤サンは何か事務所でゴソゴソすると、ニコニコ出てきた。


「はい。昨日女房が大量に買ってきてね。ミアチャンこれ好きだろう?」




斎藤サンは、あたしにホワイトチョコレートを手渡してくれた。



「ありがと〜斎藤サン!今日も1日頑張りましょうね♪」



ホワイトチョコレートはあたしの大好物なんです。



正門からすぐの食堂とテリアを通過…する瞬間、声をかけられる。



「「ミア〜、おはよー。」」



テリアの前に居たのはあたしの所属するサークルの先輩達。



あたしは先輩達に駆け寄った。



「おはようございます♪みんなして何してるんですか?



テリア前は小さな広場になってる。そこに寝転ぶ人もいれば朝ごはんを食べてる人もいた。




「陽なたぼっこ的な?」


「いわゆるサボり的な?」


「ミアも参加しろよ。」


「ミア今日髪ストレートぢゃん?どうしたの?」


先輩達は自由気ままに話しかけてくる。



「あたし2限の単位ヤバめなんです…。行かなきゃ!」


あたしももちろん自由に、ほとんどの会話をスルーして慌てて時計を見る。



「あ、ミアそれって今日小テストのやつ?私もヤバいんだった!」



「え、嘘。俺もヤベェ!ミア、代わりに俺の分も!」



さらにみんな口々に話し始める。





収集がつかないコノ感じが、あたしにとって居心地のいい場所だった。




居心地がいい理由は他にもあって…。




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