嫌いになるまで傍にいて
「あ〜〜〜…
ビビった……………!!」
湯川…………っ
あたしは湯川に後ろから抱えられた状態で。
ものすごく
動揺していた。
「はぁ…………」
ポスッ
「!!!!!」
湯川は安堵のため息をつきながら
あたしの髪に顔を埋める。
ドクン
ドクン
ドクン
や………なに…
これ…………っ
痛いほど
心臓が煩い。
同時に強く締め付けられるような感覚。
やだ………っ
「や…嫌…………っ」
「椎名?」
ドクン
湯川があたしの名前を呼ぶ。