甘いあまい☆マーマレード
 
 何かを懐かしむかのように、窓の外に一瞬目を移す惺さん。

 そして、また私に向き直り口が開いた。


 「そろそろ進路決める時期だね?」

 「悩みどころなんですよ」

 「何かやりたい事とかないの?」

 「それが、無くって……」


 それが見つかったらどんなに楽だろう


 「そっか、でも志望校を決めてあるんでしょ?」

 「一応……」

 「何処?」

 「……」


 惺さんと同じところに行きたいんです!!

 けど、キッパリ言える程頭よくないのよね?



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