竜の国Ⅱ




身体の左側に感じる少し高めの体温。


ウエスト部分をしっかり抱え込んだ腕。


激しく揺れる視界。



・・抱えられてる。

まるで荷物のように。



あ~~・・酔う。

このままじゃ口から

あまりお見せしたくないものが・・



「・・・せめて姫だっこ・・・」



ぼそっとつぶやいた瞬間

またもや視界が変わる。


走るスピードはそのままに。



〇☆雑技団??


友達に誘われて

見に行ったショーを思い出す。


なんにせよものすごい身体能力だ。



「わりぃ!! あそこから連れ出すことしか

頭になかった! 大丈夫か??」







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