赤いメガネ

「んじゃあ好きな奴とかは?」
  
  えっ!!?好きな人??
 
 「いないよぉ!!いるわけないじゃん!!
  初恋もまだなのに・・・」 
  
  あたしは首を左右に勢いよく
  ふった。

  「そっかぁ~
   まぁそろそろみつけなよ!
   そのうちみんな彼氏が出来て
   取り残されるぞ!笑」
  
  武ちゃんは目を細めて笑うと
  あたしの手をひいて家へと向かった。

  「ちょっと!!?武ちゃん?
   恥ずかしいよ!!」 
   
  「なんでぇ?昔はこうやって
   よく歩いたじゃん♪
   あん時はまだ美莱もちっこかったなぁ☆」
 
  「そんなことないよ!!」
  
  そんな感じで仲良く話しながら
  帰っていた。
  
  武ちゃんと話しているうちに
  さっきの胸のつっかえは何処かへ行っていた。
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