-恐怖夜話-
こういうとき携帯電話があれば、便利なのよ!
今度こそ、買って貰うぞ。
あらぬ方に、思考が行き始めたとき、
プルル!
突然電話が鳴って、私は、固まった。
プルルル。
また、お母さん?
つん。
電話機を指で突っつくが、異常なし。
「あはは。バカみたい。何してるんだ私ったら」
きっと、あのせいだ。
石崎弟、真次くんの『念仏を唱えろ』という言葉。
あんな意味ありげなことを言われたから、神経質になってるんだ。
きっと、からかわれたんだ。
私は、苦笑しながら受話器を手に取った。