恋*クル〜2nd〜
「……ごめん、もう帰って」
ベッドの下に散乱している、あたしと市橋くんの服。
あたしが言うと、市橋くんは黙って自分の服に手を伸ばし、ゆっくりと服を着始める。
「江田」
ベッドから立ち上がり、カチャカチャとベルトを締めながら市橋くんが言う。
「金森に正直に話そうなんて、バカなこと考えるなよ」
「…………」
「話したら終わりだぞ、おまえたち」
市橋くんとの過ち。
それを話せば、あたしと武人は終わってしまう。
武人は、あたしを軽蔑するに違いない。
そして、嫌いになってしまう……。