りんごあめみたいな
夏が終わったというのにまだ蒸し暑い風があたしを撫でて行く。



中島はやさしいからあたしに断われなかった。



あたしは舞い上がっちゃだめなんだ。



どんなに中島が優しくしてくれたって中島の心の中には小川さんだけなんだもん。



あたしじゃないの。




一筋の涙が頬を流れた。

ごしごし。



中島の今までの優しさを思い出すと今はつらいよ。



とぼとぼ、足を運ぶように歩く。



沈んでゆく心。



あたしはなんでアイツに恋しちゃったの―――…?












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