先生と私のたった一度の恋

2

夕日に照らされる教室に1人私はいた。


誠ちゃん達は、一緒に居ようか?と言ってくれたが、それぞれ部活動見学があるので、渋々居なくなった。

「先生…遅い。」


ブツブツと文句を並べる私。

この学校は、中高一貫で全寮制だった。


教室には時計の秒針の音だけが響いていた。


チッ


チッ


チッ



秒針の音が時を刻む。
と、教室の扉学校開いた。

「悪い。悪い。
遅くなった。」


難波先生は、すまなそうに頭を下げた。
先生の後ろには生徒会役員の人達がいた。


「悪かったな」


先生が苦笑した。
そして、私の手をとり、握った。


「よし。行くぞ」


そう言って先生は私の手を引く。

幸い、教室棟には誰もいなくて見られることはなかった。


「こっちだ。」

先生が子供のように笑う。
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