先生と私のたった一度の恋

4

「好きだ。」


たった三文字の言葉が私の心に刺さる。

先生…私は、


「私は…先生「仁也」」

私が『先生』と呼ぶと言い直された。
そう、だって今は…


今だけは…


男と、
女だから。

だから…正直に言っても良いよね?
罰でもなんでも請けるから…だから、神様


今だけは…正直に言わせてね。


「好きです。」

私が言うと先生…仁也さんが泣きそうに顔を歪めた。
そう、多分私も仁也さんと同じ思い…


否定して欲しい…と


否定すれば、冗談で終わる。
誰も傷つく事はない。

だけど…


許されなくても…正直に


「っ…好きだ、好きだ、好きだ、好きだ…愛してる……

でも、忘れてくれ…」


その言葉は、苦しかった。分かっていた。
本当は、許されない想いを告げるのだから。


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