先生と私のたった一度の恋
繋がり×切れそうなチェーン

1

次の日、目が覚めると部屋のベッドに寝ていた。

あのまま一緒に先生の部屋に行っていたのだけれど…

ふと枕元を見れれば、そこには朝の日の光を浴びて輝く懐中時計があった。


その懐中時計は、先生がもっていたもの。



私はその懐中時計をそっと抱き締めた。

開けて見ると蓋の裏に、




The me connection you

(俺とお前は繋がっている)




と、彫ってあった。


しかし、英語の分からない私には理解出来なかった。


朝食を食べに行くと、そこには奈々先輩と琢磨先輩だけだった。

後の人達は先に行ったらしい。



紫庵さんが朝食を持ってきてくれた。

「美味しい。」

私はそれを完食して、そのまま学校に向かった。


首には懐中時計をかけて。


朝、誠ちゃんと知鶴くんがいた。


「おはよう!」


私は二人に挨拶をした。
すると二人とも笑顔で、「おはよう」って言ってくれた。


< 34 / 37 >

この作品をシェア

pagetop