NOEL(ノエル)
「い、いやいやいやいや・・・
エネルギー輸送の情報は昔ガイから聞いた事あってさ・・・
俺はその受け売り情報を流したって感じでね・・・
それよりビル、こんな可愛い子ちゃんが来るならちゃんと先に言ってくれなきゃね。
その女の子の研修先、確かガイの所だろ?
危ないって。それヤバイって。
何なら、僕のところと交換した方がいいかもな・・・」
ユーロは顔を赤らめながらビルの肩をぽんぽんと叩く。
「をい。ちょっと待て。
お前の所の研修生、僕だったよね?
あ~んな事や、こ~んな事も一緒にする筈だったよね?
今更交換は違うっしょ?
違うよね?ユーロ?」
ビルは唇を尖らせて抗議の言葉を返す。
「なんか・・・似てないか・・・?ビルと、あの人」
アルベルトが小さく呟く。
「そうね。類友って感じなのかしら・・・
エミリアちゃんのファンクラブってところからして・・・」
ミルクがそう言いかけたその時
「ちょっと待って。」
ユーロがふと立ち止まって耳を澄ませた。