NOEL(ノエル)


――ぺっ!

「よそ者は出入り禁止の筈だよ。」

大蛇はネバネバとした茶褐色の液体を吐くとスルリとダクトへと後退する。

「ニコを探しに来た。
お前、見なかったか?」

「ニコル・ブルーの事かい?
ふん、知らないねぇ。
セシルだったらさっき血の気の多い連中に追われてたけどさ。

まぁ大方、一緒に襲われちまったんじゃないのかい?
あいつら、マジで興奮してたからねぇ。」

大蛇はケケケケとしゃがれた品の無い声で嗤うと

「中へ入るなら覚悟しときな。
セシルの歌が効き過ぎたヤツらは見境無くなってるからさ。
うかうかしてると、痛い目見るよ。」

そう言い残して何処へとも無く姿を消した。

< 200 / 298 >

この作品をシェア

pagetop