恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
ありがとうママ♪

お礼に、5月の母の日にはなんかプレゼントするよ☆



「さっきからお前、ずっと黙り込んでるままだが、話すことねぇならオレ帰るぞ。昨夜は遅くて、まだ眠いんだ」

「ヤダ、帰らないでっ。ハナシなら、あるからっ」

あたしは慌てて言った。


今度ミュウトに会ったら、あんなことを話そうとか、こんなことを話そうとか、頭の中でイロイロ妄想を膨らませてたのに、こーして、いざ本人を目の前にすると何も言えなくなってしまう。

情けない。

あ~ァ、なんて情けないあたし。

情けないし、みじめだ。

おまけに、スッゴクもったいないことしてると思う。

まだナンにも話していないのに、時間だけがどんどん流れていってしまう。

こんなことしてるあいだにも、彼と一緒にいられる時間がどんどんどんどんなくなっているっていうのに……。


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