不良姫×不良王子
「あのさー…腕、痛いんだけど…?」
「あっ。悪ぃ…。」
そういって陸也はあたしの腕を放した。
「ってかさー。なんでそんなに…?」
「…あー…腹立つんだよね。あの三人。」
「…銀龍?」
「ああ。特に後ろのやつ。」
「何にもしゃべらなかった?」
「そう。なんも言わないくせして
自分はなにもかもわかってます。
って顔してやがる。」
「へー…あたし、ずっと陸の
後ろにいたからわかんないや。」
どーでもいいけどね、あたしには
銀龍とか興味ないし。
喧嘩したことも無いから
顔知ってるくらいで性格なんて知らないし