Heaven
~5.ハートの欠片~


時間を使うと思う。
沢山の時間を。
だけどひとつの傷が癒えるのには、沢山の時間が必要なんだ─…


遥斗は夜になると唯さんが帰ってくるからと言って、帰って行った。
今日会えてよかった。
話せてよかった─…


…いつもより熱い湯船に浸かり、俺は出した答えをもう一度見つめ直す。

『いいん…だよな?これで』


再確認だ。
間違っていないか。

でも自分の出した答えに間違いなどないのだ。
誰だってそう。
周りの人が出した答えは少なからず間違っている場合がある。
だけど自分で考え、そして出した答えはなにも間違っていないのだ。


ずっとそのことを考えていたら、体は熱くなり、頭がクラクラとなる。
美月に『早く出ろ』と何回言われたことだろう。

俺はそのまま暖かい体を抱いて眠りについた。


夢に、陸が出てきた。
顔は分からないが、何となく雰囲気で陸だと思ったのだ。

やっぱり陸を見てみたい。
美羽の大好きな人を。


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