死神に恋をした。

アタシはあることを思い出した。





綾「人間のジンは…行かなきゃっ!!」




アタシは急いで、病院へ向かった。




綾「ジン…」




綾「泣いてる…」



ベッドの上で横たわるジンの目からは涙が流れていた。





綾「ねぇ、ジン…?」





『俺のために…なんで自分の命捨てるんだよ。』





『俺は死神。お前は人間。人間なら人間らしく生きればいいじゃねぇか。』





『…俺にお前を殺す事なんてできねぇよ。』






『…俺にお前は殺せない。絶対に。』






『もう、お前の前には現れない。お前を狙わない。だから、お前も俺を忘れろ。』





『お前は最後まで生きろ。』






ヒロ「君には負けたよ。」


綾「え?」


「俺もちゃんと責任取るから。」


「どういうこと?」


「今、君の目の前にいる俺はれっきとした人間。」


「え?」


「つっても、偽りの人間だけどね。」


「何するつもりなの…?」


「死神を殺した死神の責任。じゃね。」




そう言って、病室を出て行った。
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