君を愛してる 〜だから死にたい〜
遅すぎた愛
 次の日、俺と美希は放課後待ち合わせをし、美里の病室を訪ねた。

 「いいか美希、ちゃんと謝るんだぞ?」

 「わかってるってば、ちゃんと謝る」

 おそらく美里に会う事は出来ないだろうが、母親に説明するだけでも大分違うはず、許されなくても謝るだけはしなきゃならない。

 考えながら病室の前に着いた俺は目的を見失った。

 「……」

 「お兄ちゃん、どうしたの?」

 「いや……ここのはずなんだけど――」
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