君を愛してる 〜だから死にたい〜
 美希は悪そうな顔をして呟く。

 「わかったわかった、口止め料はなんだ?」

 溜息まじりに俺は返す。

 美希は

 「わかってる癖に……」

 と、言いながら俺に覆いかぶさると、唇を重ねた。

 「ん……」

 「ちょっと待てって、さすがにもうまずいだろ!いい加減終わりにしっ――」

 美希は離れた唇を再び重ねて俺の言葉を遮った。

 そして僅かだけ唇を話してから言った。

 「いいじゃん、どうせ血が繋がってないんだから――」
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