シンデレラストーリー

ー学校ー

ーチュンチュンー

『ん…朝、か…』

昨日の事は、夢?
夢じゃないか…机の上には昨日、和から貰った連絡先が置いてあった。

まるで、嘘かと思うくらいの嵐のような出来事に脳がすんなりついていくはずもなく、
昨日の事を一つ一つ思い出しながらスカートを2、3回折って下に、和から貰った連絡先を持って降りる。

たしか、昨日…和が何かあったら連絡してって紙を貰ったんだっけ

19歳の癖にしっかりしてるわねってお母さんが言ってたな。

『おはよう〜』

リビングにはいつものように朝食が並べられていて、

お父さんは新聞見ながらパンを頬張っていて、湊はニュースみながらパンを食べている。

「早く食べなさい」

笑顔のお母さん。
スリッパをパタパタさせて私の牛乳を用意してくれる。

いつもと変わらない毎日。


変わってるのは、私が和の連絡先を持っている事。


この事、心愛に言った方がいいのかな?
わかんないや。
けど言った方がいいね。
心愛とは幼稚園からの親友だから。

ーピンポーンー

と、そうこうしているうちに心愛が昨日と同じように同じ時間に来た。

『ハイハーイ』

「楓ッ!!行こー」

心愛は可愛い系って言うより綺麗系の顔だけど性格は子供っぽい子。
中学に入学してすぐに告られていた。

「楓、昨日ごめんね?」

『いーよんッ』

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