明日への扉
「…治る可能性は、あるよ。」



しばらく私を見つめた後、先生はキッパリと言ってくれた。



「ほんと?!」



背筋が、グッと伸びる。




「小学生の頃より、体力ついてきたし。 それにね、気持ちも大切なんだよ。」



「…気持ち?」




「自分がこうなりたい、なるんだ、と思う強い気持ちが道を開いてくれるの。『喘息なんかに負けない、治してみせる!』って思ってたら、病気の方が逃げてくよ。」





「…うん!」




先生の言葉は、私の元気の素。



先生が、そう言ってくれるのなら


治せそうな気がしてきた。




うん。



負けない。








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