明日への扉
練習が終わり、みんなと校門で別れてから、私と美穂と加奈は学校へUターンした。




二人は、離れた所で見守ってくれた。




野球部の部室は、グランドのそば。



日が落ちてきて、片付けてる人達もシルエットしか見えない。




どこにいるんだろ




どうしよう… やっぱり、止めようかな…



手足がギクシャクして、上手く歩けない。







「あのっ!」



部室へ戻ろうとする人に、照明の下で声をかけた。



ボウズ頭の学ラン姿。


野球部だよね。




「あの… 柴田くん、いますか?」



私に呼び止められて、一瞬キョトンとした彼。





「柴田さん…ですか? 見て来ます。」


と、部室に向かってくれた。




『さん』付けって事は、一年生か…






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