明日への扉
そんな事を思ってる自分に驚いたけど。



応援合戦にその人が出てきたから、また驚いた。



応援合戦は、三年生がやる。




先輩なんだ…




やはりカッコいいだけあって、有名人だった。



名前も、サッカー部である事も、テニス部のみんなが教えてくれた。




「のぞみぃ〜 あの先輩の事、気になるのぉ〜?」



救護のテントの中、みんながニヤニヤと私を見てる。



「えっ、まさかぁー! でも… カッコいいよね。」



思わず素直に言ってしまうと、一斉に冷やかされた。





だけどそれから、みんなが先輩についての情報を集めてくれた。




彼女がいる事も分かってしまったけど。



あんなカッコいい人に彼女がいるのは、当然な気がした。




それでも、あのニッコリ笑ってくれた優しい顔を思い出すと…






何だか、ドキドキした。






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