明日への扉
暑かった夏も過ぎて、最後の体育祭がやって来た。




篤史と山下は、応援団に選ばれた。



この二人が並ぶと、黄色い声が飛び交う。




ホントいつの間に、こんなにカッコ良くなっちゃったんだろ。




ま、篤史は昔からカッコ良かったけどね。




…へへっ…。






私はリレーに出た。



うちのチームは首位独走で、アンカーの私もトップをキープして、ゴール出来た。




大役も無事果たせて、ホッとした。








「ね、次の借り物競争って… 今までなかったよね?」



プログラムを見ながら、隣の美穂に声をかける。




「うん。今年赴任した教頭先生が、どうしてもやりたいってプッシュしたらしいよ。 町内運動会じゃないんだからさー。」



思わず吹き出した。





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