明日への扉
「でも、ババロアは冷やさないと美味しくないし…。今回は学校で食べるのは、無理かなぁ。」



玲子の冷静な意見。



「えー…。 誕生日にみんなで食べるのが、いいんだよー!」



純ちゃんが足をバタバタさせながら、訴える。




「ねぇ、保健の先生に頼んで、保健室の冷蔵庫で預かってもらうのは?」



美穂がポンと手を叩き、立ち上がる。




「いいかも!」



「そうだねー!」




みんな、乗り気だ。




保健の先生は本当に優しい。



善は急げと、四人で保健室へ向かった。






最初は『うーん…』と唸ってた先生も、最後は『今回だけよ。』と笑ってくれた。



「わーい!!」



みんなで抱き合い、そして先生にお礼を言って帰った。






でもババロアは、私も初めて。



週末に試作し、お母さんに試食してもらう。



お母さんの丸印を見てホッとし、自信もついた。







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