明日への扉
翌日は、私達の願いが通じたのか、快晴。



今度は薬も飲んでたし、山道じゃなかったから、車酔いも大丈夫だった。




遊園地の入り口で先生からの注意事項を聞き、一気に解散。



「ね!どこから行く?」


張り切って地図を見てる、美穂。




「みんな、こっちこっち!!ヒローっ!…あれ?何で2人なの?」



純ちゃんに引っ張られて、ついて行くと


そこには2人の男子がいた。



1人はヒロくんといって、純ちゃんの彼氏。


もう1人は、知らない人。



「柴田と山下は?」


「うーん…さっき、うちのクラスの女子に取られた。」


「えーっ! 何で捕まえておかなかったのよ!」


「仕方ねえだろ。柴田が付き合ってる女がいる、グループだったからさー。一緒に周りたかったんだろ。」


「ちょっ!何言ってんのよ!」




純ちゃんとヒロくんの会話を聞いてて、大体分かってきた。


今、柴田と山下はヒロくんと同じクラスなのだ。


だから純ちゃんは玲子と私の為に2人を連れてきてもらって、一緒に行こうとしてくれたんだ。



でも今、付き合ってる女って…





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