明日への扉
各グループから、推薦の声が出る。



男子には、山下や篤史の名前。



そして女子には、美穂や私の名前が入ってる。




「ではこれから、投票を行います。一番票の多かった男女1名ずつを、立候補者とします。」



先生が投票用紙を配り始める。




「はぁー… 面倒くさい事になったね。」



ため息まじりの美穂。



「うん… ね、もし私たちのどちらかが立候補者になったら… ならなかった方が、応援者やらない?」



私の提案に、美穂もうなずく。






そして、結果が読み上げられた。




男子は…篤史。




女子は…美穂。



私と美穂は、2票差だった。



「じゃあ、私が応援者だね。」



美穂の肩をポンと叩く。



「いいの? 色々面倒くさいよ。」


「最初から決めてたでしょ? 逆の立場になってたかもしれないんだからさっ。」



「ありがと、希。」



「よし、こうなったら女子の生徒会長、目指そう!」


笑いながら、握手した。








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