明日への扉
授業の後、ホームルームで先生が来るのを待ってた。




「ねぇ… どこの高校受けるの?」



意地っ張りのツンツンした態度は続行中だったけど。



その時は何故かスッと声が出て、隣の篤史に聞いてみた。






「…アンタと同じトコ。」



彼は教科書に視線を落としたまま、呟いた。





「…えっ?……そっ、そう。」



またもや、予想外の答えにシドロモドロ。




私は彼に、自分の受験する学校名を言った事はない。


彼のいる所で、人に話した事もない。





なんで… 知ってるの?







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