元ヤンキー弟の後輩~最愛の人~


ドーナツ屋さんのドアを開けて中へ入った






ドーナツを前にめちゃくちゃ幸せそうな早苗おばちゃんを見つけた





「彩。急に呼び出してごめんね。おばちゃんここのドーナツがどうしても食べたくなって」






そう言ってるけど本当は一人暮らしを始めた私のことが気になって来てくれたことは分かってる






早苗おばちゃんはいつもそう‥不思議と私達家族の誰かに何かある時にふと来てくれる






「彩あんたも好きなドーナツ選んできなさい。おばちゃんがおごったげるから。何個でもいいよ」






早苗おばちゃんはお皿に3個






私は1個だけ選ぶ






「彩あんた何遠慮してんの。ちょっと痩せたやろ‥ほらっおばちゃんみたいに沢山食べな」






「ありがと。お昼ご飯食べ過ぎたから1個にしておくよ」






本当はお昼ご飯も殆ど食べれなかった






「一人での新しい生活はどうや?そろそろ寂しくなってきたんやないの?」






「うん‥やっぱり一人は寂しいわ。早苗おばちゃん今日はお母さんのとこに泊まるんでしょう?」






「紗香とも久し振りにゆっくり話したいしドーナツを手土産に行くつもりだよ。彩あんたも今日は一緒に帰ろう。最近全然顔も見せないし電話も来ないって紗香が寂しがってたよ」






「じゃ‥私も帰ろうかな…その前に早苗おばちゃん‥私の話聞いてくれる?」






「あぁいいよ」






早苗おばちゃんはドーナツを食べながら終始嬉しそう♪






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