【実話】星になったキミへ
先に静寂を切ったのは私だった。


「ねえ、健…別れようか」


声がかすれる。
何でこんな事を言ったのか…

健の気持ちを確かめるため?

バカな駆け引き…

言った後で後悔した。
「え…何で?」

もっともな答えだ。

「なんとなく…」

そう答えるしかない…
何の理由もないのだから。

「りんが、そう望むならいいよ、別に…」

健はそういう人。

決して引き留めたりしない。
分かっていたのに、ショックだった。

何を期待していたんだろう…

甘い言葉をかけてほしかったの?

バカだ!!
こんなにこんなに健が好きなのに…

もう、泣きたい!!
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