【実話】星になったキミへ
でも、私の物欲はとどまる事を知らなかった。



ずっと欲しかった車、『ニュービートル』まで買ってもらったが、遂に、親にも限界がきた。



私は、自分だけでなく、親にも『債務整理』をさせてしまった。



もちろん、せっかく手に入れた車も、一年で売却…と、いう形になった。



私は、質に入れた品物を取り戻したくてたまらなかった。



でも、全部出すには『250』万もの大金が必要となっていた。



入院して、良くなったと思っていた病気。



それは、悪化していた。


欲しい物を買って貰えないと、包丁を振り回して、


「買ってくれなきゃ、死ぬ!!」



と、暴れたりした。



母は、仕方なく、父の前借りした退職金を全額、私に使った。



家庭は、滅茶苦茶だった。


でも、゙悪いな…″と、いう感情は、私の心の中にはなかった。



人としての感情は、何一つ残っていなかった。



入院する前より、おかしくなっていた。



質に入れている、250万。


これを出す為に、次に私が目を付けたのが、『ソープランド』だった。



ママの所でも、よかったのだが、ソープの方が稼げる…と、聞いたコトがある。


身も心もボロボロの状態でやり抜けるのか…そんなコトを考える心のゆとりもなかった。



ソープに行くコトで、私は、取り返しのつかないコトをしてしまう事になる。



引き返せない魔の手が忍び寄ってる事も知らずに、私はソープランドの門を叩く………。
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