【実話】星になったキミへ

ﾞこっからだと、道、わかんないな…。″



私は、迷いながら店に着くと、



｢姫ー。こっち、こっち。｣


｢レイ！｣



レイはすでに、ほろ酔い加減。



｢ひーめ。愛してるよ。｣



｢はいはい。酔っぱらいの戯言ね。｣



こういうのには、慣れてる。



本気には、しない。



後で、惨めだから…。



すると、レイは、



｢本気だったら、どうする??｣



｢どうもしません。｣



この日も、たわいのない話。



私は、自分のｺﾄは、一切言わなかった。



言うほど、まだ親しくなかったからだと思う。



それに、言ったらドン引きされるのは、目に見えていた。



ﾞどーせ、酒の席での付き合いだ。適当にあしらっとこ。″



この時は、そんな気持ちだった。