【実話】星になったキミへ
レイを好きになれたら、どんなに楽か………。



この人を愛せたら、どんなに幸せだったか………。


でも、私の想いは、健のもとにある。



何があっても、私は、健を愛してる。



レイのもとへは、いかないよ。



「レイ。でもね、私は、その人のコト、忘れられないんだ。レイのコトは好きだよ。でも、その人には、一生勝てないと思う。」



そう言うと、淋しそうな表情になるレイ。



でも、すぐに明るい表情を見せると、



「それでもいいよ。忘れなくてもかまわない。僕は、ただ、姫と一緒にいられれば、それだけでいいんだ。それ以上は、何も望まないよ。」



「レイ………。」



レイ、私と同じだね。



私が、健を想うように、レイも私のコト、想ってくれてるんだ。



そして、健が、かすみちゃんを想うように………。


三人して、叶わぬ恋か…。


誰か、一人くらいは、幸せになれればいいのに……。


多分、それは、レイしかいないだろう。



私も健も、一生片想いだ。


レイには、幸せになってほしい………。

< 266 / 315 >

この作品をシェア

pagetop