【実話】星になったキミへ
公園のベンチに座ると、携帯電話を手にした。


「もしもし…あたし」

「あら、どうしたの?」


「お母さん、あのね…私、妊娠したみたいなの…」


「ああ…やっぱり」


「え!?」


母の反応は意外なものだった。


「やっぱりって、どうして!?知ってたの!?」

「あなたの行動や、表情見てればわかります。母親なんですから。」


私は怒られる覚悟をしていたので、電話口で大泣きした。


「おがあざーん、どうじようーおがあざーん…」


「健君と相談して決めなさい。決めた上で、また結果を出してから教えてね」


「ごめんね、お母さん…」


「なんで謝るの?お腹の子に対して失礼でしょう?堕ろすって決めた訳じゃないんだから、胸はって!謝ったりしないの!」


「うん、うん、ありがとう…
これから、健のとこ行って来る。」


「よく話し合いなさいね。ケンカにならないように。」


「うん、ありがとう」

母は、なんて強いんだろう…


びっくりしただろうに…


私なんて、昨日から何回泣いてるかもわからない。


私は…健となら、一生一緒にいれる。


健となら、赤ちゃん育てていける!


健に産みたいって言おう!!
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