オレサマ狼×泣き虫羊
あれから、司会の二人の進行で、さまざまなプログラムが開催された。
ダンス部のダンスや佐藤くんと山田くんのデュエット、そして女子の熱いコールに飛び入りで楢橋も歌ってた。
ジャ○ーズ並の歓声はあたしたちのクラスは呆然となったけど、楢橋も楽しい文化祭になったみたいだった。
「文化祭面白かったね」
「佐藤出演し過ぎじゃなかった?」
「まあそうだったけど…(笑)」
「楢橋も、いっぱいファン出来てよかったじゃん〜」
咲子が楢橋の肩をつついた。
文化祭は先ほど終わり、劇の後片付けをしたあと、今は三人で仲良く(?)帰ってる。
「うるせ」
「何?ちょっと嬉しそうなんだけど。」
「嬉しくねえ」
「まーいいやっ。アタシ、これからちょっくらばかじんとこ行かなきゃダメなんだよね、ここで曲がるわ」
そう言って咲子は手を振った。
「えっ?」
「まさか野中あいつと…」
「…また今度話すから!じゃあっ」
「逃げたぞ…」