オレサマ狼×泣き虫羊
バタッ、とこけたあたしは、もちろん楢橋と目が合って。
さいあく…
楢橋も「ああ」と手を頭の上にのせて気まづそうな顔をした。
「楢橋…あたしのこと…」
今までそれらしいそぶりっていうのは、あったとは思うけれど。
あらためて「好き」と言われると、恥ずかしいわけで…
そしていつもの楢橋みたく、どんと肝がすわってる言い草するのかなって思ったのに、今日は違った。
顔を真赤に染めるとどこかへ行ってしまった。