蜜愛

彼のカラダから放たれる全てを飲み込んだ。

あたしのカラダにある、

穴という穴から。


毛穴は吸盤のように彼の肌に吸い付き、
汗がその僅かばかり生まれる隙間を埋めた。


本当に欲しいのは。

そう、もう一人のあなたを

あの洞窟の奥に作って



永遠に





あたしの そばに。



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