蜜愛



娘も旦那もいなくなったら。

日中の家の中は夜中より静か。誰の寝息も聞こえない。

この家の中には、他にどんな生物もいない。

虫も入ってこれないくらい窓をピッタリと閉めきって、更に念を入れてカーテンも閉める。


私だけの時間。

できる事は

一番したい事。


私は服を一枚ずつ、たたみもしないで歩くごとに脱ぎ捨て、バスルームに向かう。


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