蜜愛

しばらくして警察もきた。

あのあと海はさらに荒れて、オレ達はただそれを見ていた。


状況証言の調書をとられ、三時間ほど拘束されていたのはイチコだ。

オレはその間、一人泣き続けるセイタくんを、

ただただ、抱きしめて共に泣いた。

蜜柑も初めは、心配そうにその様子を見つめていたが、

待たされる時間も長く、コンビニで買ったマンガを読んでいた。

< 239 / 421 >

この作品をシェア

pagetop