蜜愛



彼女と抱き合うたびに、

僕には時間がないと、思い知らされるような気持ちになった。


何故かはわからない。

何故だかそう思う。

多分、以前彼女が僕のかけらを抱えたまま姿を消して、

またいつか同じ事が起こるのではないかという恐怖感。


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