蜜愛

『お前より、大切なものをみつけたんだ。それは……』


『せいた君ね。あの時の。……あなたと同じ名前。親子、になるのかしらね』


外した指輪を右の人差し指で弄びながら鼻で笑い、

目はオレをしっかりと見据えていた。


< 275 / 421 >

この作品をシェア

pagetop