蜜愛
彼らと会う日程が決まり、私はそれに合わせて美容院に行き、髪を整えた。

少しずつ増えた白髪も、きちんと染めて。

化粧品も、ワンランク上のシリーズで新調。


蜜柑には、見えてない。

それを、いいことに。



『なんか、化粧水変えた?』

『え?どうして?』

『ちょっと香りが違うなって思って』

『……ああ、安いやつに、ね』


嘘を、つく。

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