あなたがいてくれた‐いじめ‐


『もう死んじゃいたい。』


そう思っていた私の目の前に現れたのは、一人の男の子だった。



その日の放課後。

私は、川瀬達と一緒にトイレにいた。

体中を、殴られ、蹴られていた。

下校時刻は、とっくに過ぎていた。


やっと、川瀬達が帰ろうとしていた時、私の手足を縄で縛り始めた。

いきなりやり始めたので、あまりのことに驚きを隠せずにいた。

暴れ、抵抗する私をおさえながら、川瀬達は縛った。

「早く下校しようね。」

と、笑顔でトイレを後にした。


それから、やっとのことで縄を外し学校を後にした。

外はもう、真っ暗になっていた。

ゆっくり歩いていると、後ろから足音が聞こえた。

恐る恐る振り返ると、誰もいなかった。

安心し、前を向くとそこには・・・・・・・・・・・







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