君にあげられるモノ

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 いつも思う。

 その瞳はルビーの様に透き通っているけれど、簡単な赤一色じゃない。

 赤と、黒と、金とが混ざり合って渦を巻いて、まるで溶岩のようだって。

「今日も珈琲牛乳でいいか? 小娘」

 初めてここへ来た時からずっと、彼は私を小娘と呼び続けている。

 見た目五歳差くらいなのにガキ呼ばわりされるのは悔しいけども、口調には優しさがあるので許してあげよう。
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