アルタイル*キミと見上げた空【完】

「汐、凱くんと幼なじみだって、本当?」


「あ、うん。そうだけ・・・ど?」




私の手からふきんをとってにこっと笑うこの凛のスマイル。



言われる前に、聞いちゃお。


「なに?なんか・・・・あるの?」


「ん~、友達にね。凱くんのこと、いいなぁ、っていってる子がいて。って凱くんすごい人気があるんだけど、ほとんど女子としゃべらない、ってトモが言ってたから」


「へぇ~・・・」


なんとなく、わかる。


昔から、凱って結構人見知りするほうだったから。



「でさっ」


「ぅわっ」


押されるように凛に手を握られる。



「凱くんに、彼女とか好きな人とかいないのか、聞いてみてくれない?」


「は?・・・・私が?」


うんうん。


嬉しそうに首を振る凛。


えぇ~~~・・・・



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