アルタイル*キミと見上げた空【完】

「汐!集合だって」



「あ、うん!」



親友の凛子が私の肩を叩いて、私ははっと我を取り戻した。



そして、部員の皆が集まってる円陣に加わった。




ぎっくり腰で休養されている先生の代わりにピンチヒッターにやってきた、栗原コーチ。



栗原修也。21歳。



このバスケ部のOBであり、現役の大学生だ。



私が入学した時から、すごい先輩がいたんだ、っていう噂を何度も聞いた。



バスケの腕前がすごい、っていうのはバスケ部の男の子達から。



すごいかっこいいらしい、っていうのは親友の凛子はじめ校内の女子のいたるところからの噂で。







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