アルタイル*キミと見上げた空【完】

「けどさ〜、正直な話、勝てんのかな、って思うよ。ガイもいるしな。くそー!あいつは完全こっちチームでしょ?」


笑いの後、聞こえた誰かのボヤキに、私はすうっ、と大きく息を吸ってから、口を開けた。


「大丈夫、だと思います。向こうは身長はあるけど、今日の練習を見た感じだと、スピードもスタミナもこっちが負けてる感じはしなかったから……ガイがいたとしても、総合で見ると必ずしもこちらが負けるなんて感じなかったです」



わ……なんかつい言っちゃった。


でしゃばりだよね……今までろくに練習に参加出来てないやつが何言ってんだよ、って感じだし……。


言った後でそろそろと修ちゃんの方を見ると、修ちゃんは黙って持っていたグラスをテーブルに置いた。



「世間ではまだまだこなイベントすら知られてない状態だ。その中でもたいていアメリカチームが勝つんだろ?ていうような下馬評もいい意味で打ち破ろうぜ!」
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