アルタイル*キミと見上げた空【完】
その道中もほとんど無言。
うう。
なんか気まずい・・・・・。
「汐ちゃん、晩ご飯定番のカレーにしようか」
「は、はいっ」
「ふふ、そんなに緊張しなくていいって」
あれ?
やっぱりさっきのは見間違いかも。
「汐ちゃん、少し休んでる?昨日風邪でダウンしてたんでしょ?」
「はい、でも大丈夫です」
私がそういうと、サオリさんはたまねぎを取り出しながら、
「そう・・・」
とだけつぶやいた。