【甘甘】逆ハーレム？〜変人先生にしかモテません〜【

『ね？あんた調子にのんなよな!!可愛くないくせに!!』



『陸は可愛いってさ…どうする？』



昔のあたしは、怖いもんなんてなかった。今もあんまりないけど…ケンカできないけど、足は親戚のオバサンのお手伝いで、新聞配達走りながら配ってたし、早い方だったから逃げればすんでた。



だから、上級生もへのかっぱ！怖いもんなしよ！ぐらいな気持ちだった。 だからあの時も、あたしは走る気満々だったんだ。



だけど、上級生は、最悪な人達を呼んできた。



『待たせたな！』



隣のヤンキー高の不良の中でも、ケンカのレベルが強い人達を…



『早くやっつけちゃってよ！そしたら、キスしてあげるから』



『分かってるぜ！エミリー！』



ニヤニヤしながら不良は、上級生を見てた。きっと好きなんだって直感で分かった。だから、エミリーの言うこと聞くんだって…



あたしに振り返ると、鋭かった目つきが、もっと鋭くなる。その鋭い目にあたしは、走るのを忘れてしまっていた。