【甘甘】逆ハーレム?〜変人先生にしかモテません〜【
「未来!どうかしたか?」



「え?あ!ななんもないよ!」



なんもないよと言う意味で、慌てて左右に手を振ると、陸がじーっと見つめて来る。



「と、兎に角、体育館片付けないとね?」



今になってあたしは気付いた。少しだけ、体育館が散らかってることに。多分、零先生の仕業だ。だから、放送であたしを呼び出したんだ。たまに暴れる?らしいから。



零先生は、必要な事は、ちゃんと口で話す。短いのは、ノートに書いて終わらしたりもするけど、長いのは、ちゃんと口で言ったりもしてる。



クールだから、ノートに書く姿まできれいだなんて騒がれてるけど。



「ちゃっちゃっとやっちゃおう!」



「ああ…」



零先生と二人で拳を上にあげた。



「なんだよ!俺を仲間外れにして…」



拗ねてしまった陸は、零先生をギロっと睨みつけている。零先生はと言うと、そんな陸を無視しながらテキパキとあたしに散らばった物をくれる。



分かりやすく言えば、片付けてと言う意味だろう。
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